1月末、場所は埼玉某所。大きなスタジオの中央にはリング。
四方に並べられたパイプイス。
そしてリングの周りをウロウロしている屈強な男たち。
そう。(なんと、)今日はプロレスシーンの撮影。そして私の役柄?(エキストラですが)は観戦するお客さん。
タイトルからは想像つきにくいシーンの撮影だが、前後のストーリーを聞いて納得。
(読者の方は映画公開までお待ちを)
スタッフの方たちが慌しく準備をする中、助監督に誘導され客席に座る。
座った場所は花道添いの一番前!(花道とは選手入場口からリングまでの導線)
そう。花道といえばレスラーがリングまでの道のりをゆっくり歩き、周りのファンたちが大いに盛り上がり、わめき、叫ぶ場所・・・自分の使命はお客ではなく熱狂的なプロレスファンだった!
隅のほうで拍手する程度と高を括っていた・・・
寒い中、テンションが上がりきらないのを察したのか、助監督さんがエキストラを煽る煽る。
中にはプロ?のエキストラさんも混ざっているので、その人たちのテンションに引っ張られながら自分も負けじとセリフを叫ぶ。「サタ〜ン!!!」
※「サタン」とは登場するプロレスラー「サタン護国寺」のこと。
数回のリハーサルを繰り返す内に「サタン!頼むぞ!」とか「潰せ!サタ〜ン!」などのバリエーションを使い分けられるようになった。(慣れてきたぞ)
いよいよ本番。
監督の「アクションッ!」とともにエキストラの手拍子とサタンコール、そしてサタン護国寺の登場。
ファン(エキストラ)のボルテージは最高潮になり、自分の「サタ〜ンッ!」と叫ぶ声もかき消されるほどの声援だ。
そこはもう本物さながらのプロレス会場と化していた。
「OK!」と一声の後、自然と湧き上がる拍手にエキストラといえど何ともいえない達成感があった。
映画は同じシーンでも様々なカット(会場全体の画、プロレスラーのアップなど)あるためこの入場シーンだけでカメラの位置を変え5回も撮った。
エキストラはボーッと待っているだけだが、スタッフの方たちはそのつど、カメラ位置のセッティングや出演者たちの誘導など、大忙しで動き回る。
本編ではたった数秒のシーンかもしれないが、そのために1日を費やし何人ものスタッフや出演者たちが努力をしている姿を垣間見ることができ、これから映画の見方が変わるような気がした。
公開されて一番楽しみなのが、このプロレスシーンであるに違いない。
Francfranc Presents「恋するマドリ」
2007年夏 渋谷シネクイントほか全国でロードショー
配給:シネカノン、オフィス・シロウズ
宣伝:サニーサイドアップ、ファントム・フィルム
製作委員会:BALS、オフィス・シロウズ、バンダイビジュアル、テレビ朝日、幻冬舎、サニーサイドアップ、レプロエンタテインメント
制作:オフィス・シロウズ
http://www.bals.co.jp/what/koimado/ |